形見とて何か残さむ

備忘録。雪のように消えるのが夢。

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今日の朝はお墓詣りに行ってきました。

人は忘れられた時に本当に死んでしまうのだ、というのはよく言われます。でも、覚えているというのはどういうことなのでしょうか。その人がいたという事実を知っているというのは覚えていると言えるのでしょうか。私は他の人のことをどれくらい覚えているのか。お墓詣りに行っても私が普段ふと思い出す以上のことを思い出すことはできません。私がお墓詣りに行くのはとても事務的な手続きで、その手続きを通しても私の心境は何も変わらない。それほどに私は故人を忘れている。どんなに殺したくなくても、私は人を殺さざるを得ない。